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オフコースと小田さんと。

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これは2014年の話です。
20代の頃よりずっと私の音楽視聴の傍らに必ずいた、小田和正氏ライブには足を運びました。
小田さん…。彼も今は68歳ですよ。ええええええ!!!!! 改めて今、驚いたわ(爆)。もうそんなになるんか!彼については、初代「オフコース」のベストカセット(時代を感じる/笑)を兄が持っていて、アコースティックな楽曲とハモリに聞き惚れたものの、いささか歌詞の内容が暗く(そりゃ郷ひろみが好きな中学生には/笑)、ドハマリはしなかったんですが、その後20歳の頃、友人から「武道館コンサートのチケットあるよ」と誘われ、予習で聞いたアルバムを聞いて仰天。
その暗い世界から一転、デュオだった形態から3人メンバーが増えてのバンド仕様となり、ド嵌ってしまった訳で。
あ、なんだかC&Aの場合と同じパターンか(爆)。
そのド嵌ったライブが、なんと5人オフコース最後の公演となり。え。これ5人東方神起と同じパターンか。私は壊し屋か(爆)。

嵌ったのに活動休止になってしまい、「B-PASS」という雑誌で、毎月特集を組んで復活に向けて署名運動をしようだとか、再開を望もうだとか…これもどこかで聞いたことが(笑)。
その休止中、どうしても小田さんにお目にかかりたくて、当時青山にあった事務所の前で、来るあてのない彼を友人と二人、寒い中を半日待ってみたり、小田さんの足跡をたどり、彼の実家近辺や横浜元町にあった小田さんのお兄さんの紅茶専門店に行ってみたり…おいおい、やってること、今と変わらないし(笑)。
なんでそんなことを思ったのか意味不明なんですが「私は小田さんと結婚する」(爆)と思った3カ月後あたり、スポーツ新聞で、「活動を支えたファンの女性と結婚」というのを読んであっけなく失恋(爆)。
結局、1年後に、小学校の時から親友であり、一緒に活動してきたヤスがグループから脱退して、4人となった新たなオフコースで活動再開されたものの…1989年に東京ドームでさよならライブがあって、解散となりました。
そのドームのライブ。5万人弱の人間がいるのに、残っている記憶は、シーンと静まった場内、盛り上がらないトーク、後味が今一つ…な最後だったような。しんみり。

その後、自分も結婚したりで、ソロ活を始めた小田さんのことはアルバムが出れば当然のように入手する程度で、まあ、その彼の描く世界観は時にマンネリだったりもするんですが、使用する言葉やメロディラインに癒されて参りました。

また、結婚前に、実家がまさかの小田さん実家近くに転居したこともあって、歌詞に出てくる地名や風景が、まさに目に浮かぶわけで、「マイホームタウン」という楽曲は、結婚して横浜の地を離れて自分がいささか遠方に転居したこともあり、その曲のイントロが流れるだけで実家のある横浜の情景が浮かんで、今は亡き母や兄が思い出され、まあ、彼は私と一面識もないわけですが、こちらは一方的に親戚、身内のように思っているというような。

そんな小田さんライブは、ドキュメントや毎年放映される「クリスマスの約束」では観ていたものの、生でとなると、トラウマのあの1989年解散ライブ以来で。25年ぶり?
今回なんで行こうと思ったのかというと、今逢っておかないと…ということに尽きる訳で。
が、新たに発売された新アルバムのツアーであるのに、結局バタバタして予習を怠り当日、8/6を迎えまして。

場所は、つい数か月前に東方神起ツアー初日で訪れたばかりの横浜アリーナ。
周りを見渡すと、自分とご同様なお年頃の男女の皆様ばかりで、ちらほらと白髪交じりのサラリーマンなども多く、最近見慣れていた赤いペンライトの熱気にあふれた会場とは違う、穏やかな空気の流れる和やかさ。「おお!久しぶり」なんて、ファン同士のおやっさん同士なんでしょうか?
貫禄ある風情なのに、表情は少年のようにいきいきとしていて。

そして定刻を少し過ぎて開演すると…。

実は、少々がっかりするかなとも思っておりました。
この年代のアーティストや、過去に一つの時代を築いた方のライブなどに訪れると、現在、未来を表現するというより、懐かしの同窓会風なものも多く、進化というより、時が止まったままということが多いからです。
が、それは本当に失礼な想いでありました。
過去から現在、そして、「夢をあきらめないで」と、まだまだ先に進もうと背中を押してくれ、今日の先の明日にはまだ楽しいことが待っているよと元気をくれるのであります。

もうステージ歴50年弱ですし、唄って踊るアーティストではないので、最低限の動線は決められているのでしょうが、とにかく横浜アリーナの端から端まで、そして客席の中まで、走る、入っていく、目線を合わせる、ジャンプする、ハイタッチする…少しでもファンの近くに行きたいと息を切らして走るんですよ、爺が(笑)。
それが優しくて暖かくて、愛に包まれていて。

途中流れる映像は、おなじみ「ご当地映像」というもので、そのライブ開催地近辺を当日やその前日に、ご本人が歩いて一人トークして紹介する内容なんですが。
小田さん、はっきり言って、オフコース時代は近寄りがたい雰囲気で、インタビュアーが言葉に詰まってしどろもどろ…のような、人を寄せ付けないオーラがあったはずなのに、
なんなのこの好々爺(笑)的な、しかも、ご当地紹介が「ああああああ」と声をあげてしまうような、いずれも実家近くの見知った場所ばかりで、その一つの神社では、拝んでいた男性に声をかけたところ、その男性「ああ、小田さん?女房が先日ライブ行きました」と面識もないのに会話してしまうという(笑)。わたくし同様、もう、身内のような存在なんでしょうね。

そんな映像を挟んで、新しい曲から、イントロだけで「ちょっとやめて」と涙が滝のように溢れる懐かしい曲まで、3時間近く、本当に本当にあっという間の「この時間がずっと続いて…」と、久々に心の底から思えるライブでした。

子供の頃、演歌や懐メロを聴いて涙を流す大人を理解できない自分でありましたが、その年に近づくにつれ、こういうことだったのか…と理解できることが増えてくるこの頃。
子供を産んで育てて初めて理解できた母の想いとか、晩年母が言っていた「いつか私の年齢になるとわかると思う」とよく言っていたことが、最近、まさにその通りです。
今、同じように娘らに語っていることも、彼女らはいつの日か、「そういえばあの時」と思う日が来るのかな。
と、色々感じ入った小田ライブ経験で、限られた時間とお金、有効に充活に生かさなくてはと思った次第。

小田さん、年を重ねるごとに澄み切って研ぎ澄まされた声に思えるのですが、そして若かりし頃より暖かさとまろやかさと力強さが押し寄せてくる感じなんですが、
今改めて、「あなたに会えて本当によかった 嬉しくてうれしくて 言葉にできない」の詩を小田さんに捧げたいと思います。



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